COLUMN

クリス-ウェブ 佳子 連載コラムVol.04
古着を愛し、新し着を温める

2020.01.28

さらわれたカーディガン

昨年の12月からしばらく行方不明だったJAMAIS VUのリブカーディガンが最近ようやく見つかりました。

犯人は中3の長女。

スクールカーディガンにちょうど良かったから(無断で)借りていたとのことで、茶色だからとすっかり油断していました。学校のカーディガンといえばネイビーじゃないですか。思えば「バーナード(曽祖父)が着てたみたいなカーディガンが欲しいんだけど」、とことあるごとに言っていた長女がカーディガンの話をしなくなったのも12月頃でした。

オマケつきのカーディガン

長女が私のクローゼットから誘拐したのはオーストラリア西部ハミルトン地方原産の高級ラムウール、“ハミルトンラムズウール”をリブ編みにしたミニマルなシルエットのカーディガン。ドロップショルダーゆえ、制服の上に羽織ってもシルエットがごわつかないこと。そしてボリュームのある丈でヒップが覆い隠せる、この2点が誘拐の決め手だったそうです。実際に着てみるととても軽くて温かく、さらに予想だにしなかったオマケがあったそうです。

「このカーディガンを着て学校に行った日は必ずみんなが抱きついてくるの」

触り心地。手や顔が触れた瞬間、思わず擦り寄せたくなるような、離れたくなくなるような触り心地。なんて素敵なオマケなんだろう。どこへ行くにも友だちと腕を組んで歩いていた学生の頃を振り返っても、友だちが着ていたカーディガンの触り心地にそんな思い出はなく、なんだか羨ましくなりました。

サスティナブルに目覚めるティーン

曽祖父が着ていたようなカーディガンを15歳で手にした長女は、そのカーディガンをおばあちゃんになるまで着続けると言います。「ママがよく言ってるサスティナブルって感じでしょ」と知った顔して。

オシャレに目覚めたその時からファストファッションが当たり前にある彼女たち世代にとって、ファッションとは、服を買うという行為にはどんな意味があるのだろうという親の心配をよそに、長女はすでに彼女なりの答えに到達したようで。年末のクローゼット整理を終えたその時、「やっぱり量より質だね!」と達観したかのように呟いていました。

オシャレな女の子

年が明けた1月2日。長女の友人が数人、我が家に泊まりに来ました。その中の一人がとてつもなくオシャレで、思わず身につけているモノ(ふんわりとしたカーディガン、色褪せたラガーシャツ、極太のコーデュロイパンツ、レザーのメッシュベルト)を褒めたところ、全てミネアポリスに住むおじいちゃんから譲り受けたモノだと教えてくれました。「全部ガチの古着(笑)」と自慢気に。

古着を愛して新し着を温める彼女たちのファッションへの姿勢。私も見習いたいと思います。

Recommend Items

すべてのアイテムをみる

NEWS LETTER

新商品のご紹介や会員様限定のイベント情報など
最新ニュースをニュースレターでお届けします。